ハチの生態
ハチの巣を見つけた場合に注意すること
ハチを刺激しない
まず蜂と遭遇してしまったらむやみに刺激するのは危険です。
手で追い払うような激しい動きをすると蜂は一気に興奮状態となります。
危険を察知すると警戒フェロモンを出すこともあり、仲間が一気に数十匹集まってきてしまいます。
大きな音や激しい動きに反応して攻撃することもあります。
このため蜂が近づいてきたら、走らず、大きな声を出さず、静かに身を低くしてゆっくりとその場を去ってください。
巣に近づかない
蜂の巣にむやみに近づくのは避けましょう。
近づいてしまうと蜂を刺激することになりかねません。
巣から2メートル以内には近づかないようにしてください。
もし偶然蜂の巣をそばで見つけてしまった場合は、まずは伏せてじっと動かず、ゆっくりと少しずつ真後ろに下がって退避してください。
巣に振動を与えない
どんな形であっても巣に振動を与えてはいけません。
比較的攻撃性が低くなる巣をつくる時期であったり、おとなしい性格のミツバチであったりしても、戸の開閉やどたばた歩くことで巣に振動を与えると一気に攻撃してくる可能性があります。
スズメバチの生態
スズメバチは、スズメバチ科スズメバチ亜科に属するハチです。
日本には、スズメバチ属・クロスズメバチ属・ホオナガスズメバチ属の3属のスズメバチが生息しています。
スズメバチは非常に攻撃的でさらに毒性も強く、巣に近づいただけで攻撃してくる場合もあります。
巣を見つけたら、自分で対処しようとせずに私どものような専門業者に駆除してもらうのが安全です。
スズメバチは敵を攻撃する時、針から毒液とともに「警報フェロモン」を分泌します。
スズメバチの中でももっとも危険なオオスズメバチは、警報フェロモンもとくに強いようです。
警報フェロモンは仲間の働き蜂に「敵が来た」と知らせる効果があり、知らせを受け取った他の働きバチも一斉に攻撃してきます。
とはいえ、凶暴なスズメバチでもいきなり攻撃してくることはありません。
警戒 → 威嚇 → 攻撃
の3ステップで攻撃してくるため、攻撃される前に静かにゆっくりと逃げましょう。
スズメバチの中でももっとも凶暴なオオスズメバチは、キイロスズメバチやミツバチの幼虫をエサとしている為、8月中旬から10月頃、キイロスズメバチやミツバチの巣を襲いに行くことがあります。
危険なハチが寄ってくるのを避けるためにも、これらのハチの巣を見つけたら早めに対処しておきましょう。
アシナガバチの生態
アシナガバチは、スズメバチ科アシナガバチ亜科に属するハチです。
日本には、アシナガバチ属・ホソアシナガバチ属・チビアシナガバチ属の3属のアシナガバチが生息しています。
基本的にはおとなしいハチであり、こちらから何らかの刺激を与えない限りは攻撃してくる事はありません。
人の出入りの少ない場所や人通りの少ない場所に巣がある場合に限っては、無理してまで駆除する必要はないでしょう。
しかしながら刺されたときの痛みはかなり強く、スズメバチに刺された時と同様の症状が起こることもあるので注意が必要です。
アシナガバチは攻撃対象に体がぶつかると、反射的に毒針が飛び出て相手に突き刺さります。
ベランダや玄関など、人の出入りが多い場所に巣がある場合は早めに駆除することをおすすめします。
アシナガバチは公園や市街地など私たちの身近な場所に巣を作ることが多いです。
巣はシャワーヘッドのような形で、巣穴がむき出しになっています。
11月頃は、アシナガバチの女王蜂が越冬場所を探して洗濯物に紛れ込むことがあります。
気づかずに洗濯物を取り込み、家の中に入ってくることがあるため注意が必要です。
ミツバチの生態
ミツバチは、ミツバチ科ミツバチ亜科ミツバチ属に属するハチです。 日本にはニホンミツバチとセイヨウミツバチが生息しています。
ミツバチは基本的におとなしく、刺激を与えない限りめったに攻撃してくることはありません。
ただし、手で払ったり巣を刺激したりすると攻撃してきます。
ミツバチの毒針には「反し」が付いており、一度刺さると針が抜けにくくなる仕組みです。
そのため、ミツバチは攻撃すると針が腹部からちぎれて死んでしまいます。
万が一ミツバチに刺された場合は、そっと毒針を抜きましょう。
ミツバチの巣は、平べったい板状をしています。
巣はハニカム構造という六角形の巣穴が並んだ形をしており、とても丈夫な作りになってます。
ミツバチは、ハチミツの採集や果物・野菜の花粉媒介などで飼育されている他、野生の群れは山地や都市部に巣を作って生息します。
